NYブルックリンの日本村「ジャパンビレッジ」&インダストリー・シティーが楽しすぎた!

FOOD

海外で長く生活していると「今日はとことん日本気分を味わいたい」と思うことはありませんか?筆者の住むニューヨークでそんな願いを叶えてくれる場所がブルックリンにあるジャパンビレッジ(Japan Village)

2018年にオープンしたジャパンビレッジには日本食専門のフードコート日系スーパーのサンライズマートが入っていて日本食を思う存分堪能できる上、2階にはブックオフとダイソーもあるので、日本でお買い物するような感覚を楽しめます。

さらに、ジャパンビレッジを含むインダストリー・シティーは、2010年に始まった再開発により、古びた港湾倉庫や工場がアーティストやクリエイター向けの作業場やオフィスとして生まれ変わった複合施設。40店舗以上の飲食店やショップも入居し、各種イベントが開催されるなど、今ブルックリンで注目の文化発信型スポットです。

オーシャンフロントの好立地に加え、アートに触れられる屋外飲食スペースも充実しており、ジャパンビレッジと一緒に訪れれば充実した時間を過ごせること間違いなし。

(インダストリー・シティーにある中庭。この日は曇りでしたが、海に面した開放的な空間です)

本ブログでは筆者がジャパンビレッジとインダストリー・シティーで食事とお買い物を満喫した様子を紹介しながら、それぞれの見どころについて解説します。

お店の営業時間や位置などは2023年8月時点の情報です。

ジャパンビレッジの場所と行き方

最寄り駅はニューヨーク市営地下鉄(MTA)のD、N、R線の「36th St」。例えばマンハッタンの中心部「Herald Square – 34 th St」駅からD、N、R線に乗った場合、「36th St」まで所要時間は約30分です。地下鉄「36th St」駅からジャパンビレッジへは徒歩約4分です。

車で向かう場合、インダストリー・シティーの駐車場(下図参照)の利用となるようです。ホームページによるとサンライズマートで50ドル、Sushi Uesugiで100ドル分購入(飲食)すると、駐車場が2時間無料になるとのこと。サンライズマートで駐車券にバリデーションをもらう必要があります。

【インダストリー・シティー全体図】
インダストリー・シティーは工場用地を再開発した35エーカーの敷地に立つ16の建物で構成されています。ジャパンビレッジはその一部で36thと35th通りの間にある建物に入居しています。

(引用:https://industrycity.com/wp-content/uploads/2022/01/IC-Overview-Industrial.pdf ※駐車場とジャパンビレッジを示す赤枠は筆者が追加)

ジャパンビレッジにはどんなお店がある?

まずは大本命のジャパンビレッジに入場!

1階は大きく分けてフードコートと日系スーパーのサンライズマートに大別できます。以下はジャパンビレッジのフロアマップとショップリストです。これからマップ上の番号に沿って、店舗を紹介していきます。

(引用:https://japanvillage.com/about/

1. サンライズマート(Sunrise Mart)

ニューヨーク在住の筆者が日本食材の買い出しで最も利用している日系スーパー。マンハッタンにはミッドタウン店とソーホー店がありますが、ここジャパンビレッジ店が品揃えでは1番だと感じました。スペースも広くゆったり買い物ができる点が◎。

サンライズマートの経営者のトニー・ヨシダ氏はジャパンビレッジの共同運営者であり、ニューヨークに日本食を広める上で多大な貢献を行った日本人として知られています。

ここブルックリン店は、単なる日本食スーパーというだけでなく、ジャパンビレッジの中核店舗として、来訪客にまるで日本にいるかのような「空間」を提供してくれています。ローカルの人達も多数訪れており、文化発信施設としての価値が非常に大きいと感じました。

(米国で見つけるのが難しい日本らしい野菜が並びます。鍋の具材を買うなら日系スーパーが手っ取り早い。)


(以前、こちらの記事で紹介した筆者おすすめ「ライスファクトリー」のお米。たくさん種類が揃っていました)

(調味料も充実の品揃えで大変ありがたい)

(お菓子類。日本の定番商品がしっかり揃っていて懐かしい気分に)

サンライズマート
営業時間 毎日 11:00am〜8:00pm

2. 豆腐屋 3. 牛屋  4. 魚屋

サンライズマート内のお豆腐、牛肉、魚専門コーナー。

2. 豆腐屋

(自家製のできたて豆腐が手に入るなんて夢のよう)

3. 牛屋

(米系スーパーではほぼ見かけないWagyuの超霜降り肉も)

4. 魚屋

(お値段は少々高めですが、日本直送品は大変貴重)

6. 居酒屋「輪久輪久」

フードコートではなくて、少しゆっくり食事したいなら隣接する「輪久輪久」さんへ。伝統的な居酒屋メニューを提供しています。また日本の古き良きカクテルバーの「Oldies」も併設しています。

輪久輪久
営業時間 水・木・日曜日 12:00pm〜8:30pm(3:00-5:00pmはクローズ)
金・土曜日 12:00pm〜9:30pm
予約なしでの入店はその日の来客の状況により閉店の15〜30分前が最終受付。Oldeiesはこちらを参照

8.〜17. フードコート「Food Hall」

日本食を提供するお店のみが入ったフードコートです。飲食用のテーブル席は限りがあるので、天気が良ければ中庭にあるテーブル席で食べても良いでしょう。

フードコートには以下のお店が入っています。定休日はお店によって異なり、金〜日曜日しか営業していないお店もあるので、こちらまたは直接お店に営業時間を確認しましょう。

8. 森屋(Moriya)…丼物・カレー

9. 食彩堂(Shokusaido)…惣菜(唐揚げ、コロッケ、天ぷら等)
10. 五平(Gohei)…うどん・そば

11. せたが屋(Setagaya)…ラーメン

13. カフェジャポン(Cafe Japon)…コーヒー・ペストリー

14. お弁当屋さん(Obentoyasan)…弁当・おにぎり・味噌汁

15. バー(Japan Village Bar)…ビール・ワイン・酒

16. ハチ(Hachi)…たこ焼き・たい焼き・お好み焼き・焼きそば

17. Sushi Uesugi…寿司

※写真撮り忘れました。

今回筆者は、11. せたが屋さんでラーメンを頂きました。ラーメン自体の感想は別途ラーメン食べ歩き記事で書こうと思いますが、フードコートでいただくラーメンとしては、かなりレベルが高いと感じました。金曜のランチ時間帯に訪問しましたが混雑はそれほどありませんでした。ただ無料のお水の提供がなかったので、飲み物は持参するか、隣のサンライズマートで買うと良いでしょう。ハチさんでたこ焼きも食べたかったけど、お腹いっぱいで断念。

(せたが屋の黒マー油ラーメン)

フードコート「Food Hall」
営業時間 店舗ごとの営業時間はこちらを参照

ジャパンビレッジ2階


2階はさらに日本っぽさを意識したインテリアです。ダイソーやブックオフをはじめ、ゲームコーナー、休憩できるテーブル、ベンチがあります。

ダイソー(DAISO)

(日本でおなじみの100円ショップですが、アメリカでは2ドル以上の商品もわりと多いです)

ブックオフ(BOOKOFF)

(コミックとフィギュア、中古ゲームソフトが中心で書籍がなかったのが残念。日本のアニメ・ゲーム等の文化に興味があるお客さんを意識した品揃えになっています)

インダストリー・シティーのショップ巡りも楽しい!

冒頭でもお伝えした通り、アートやレストラン、ショップが集結した複合施設であるインダストリー・シティー。ジャパンビレッジはインダストリー・シティーの一部なので、気の向くままどんどん歩いて見て回れます。

40以上のレストラン&ショップがあり、すべては訪問できなかったのですが、筆者が今回立ち寄ったしたお店と次回以降試してみたいお店を紹介します。

(引用:https://industrycity.com/visitors-map-digital/ ※以降で紹介するお店のみ水色とピンクのハイライトで筆者が店名を追記。West Elmはリンク先マップに表示されている場所から移転していたので追記時に現在の場所を反映しています)

家具屋さんアウトレット巡り

インダストリー・シティーにはアメリカでメジャーな家具・インテリアショップのアウトレットが複数入っています。アウトレットなので良い商品に出会えるかは運しだいですが、欲しい家具があるならのぞいてみる価値はあると思います。お買い得品が見つかるかも!?

West Elm Outlet

筆者がときどき雑貨を購入するWest Elm。こちらのアウトレットは、インテリア雑貨から大型家具までバラエティに富む品揃えで、掘り出し物を探すわくわく感が楽しめました!

 West Elm Outlet
営業時間 月〜土曜日 11:00am〜7:00pm
日曜日 11:00am〜6:00pm

Restration Hardware Outlet

かなり高級価格帯のRestration Hardwareですが、だからこそ想像を超える掘り出し物が見つかる可能性も。ソファ、ベット、ダイニングテーブル、食器・本棚など大型家具が中心の品揃え。

Restration Hardware Outlet
営業時間 月〜土曜日 10:00am〜7:00pm
日曜日 11:00am〜6:00pm

Design Within Reach Outlet

コンテンポラリーなテイストが特徴のDesigh Within Reach。こちらも雑貨は少なめで大型家具中心ですが、2階にはホームオフィスにぴったりのデスク+チェアーが多数揃っていました。

Design Within Reach Outlet
営業時間 月〜土曜日 10:00am〜6:00pm
日曜日 12:00pm〜6:00pm

インダストリー・シティーの気になるグルメ

インダストリー・シティーにも個性豊かなレストランが集結しています。日本食以外の選択肢もあるので、一緒に訪問する人の食の好みが違っても安心。筆者はラーメンでお腹が満たされ今回はチャレンジできませんでしたが、気になったレストラン&ショップを紹介します。

Big aLICe brewing

以前本ブログで紹介した、ロングアイランドシティー(LIC)発祥のブリュワリー。ビールの樽熟成施設(バレルルーム)としての機能に加え、タップルームでビールを飲むことが可能。LICのタップルームよりも広い店内で、イベント会場としても利用可能。ライブミュージックの演奏がある日も。

Brooklyn Kura

2018年にオープンしたニューヨーク初の日本酒酒蔵。ここブルックリンで日本の伝統的な手法で酒造りを行っています。共同創業者の2人はなんとアメリカ人!2021年には日本の八海醸造と業務資本関係を結び『日本国外で最高のSAKEを造る』という大きな目標を掲げています(参照記事:SAKETIMES

金〜日曜日限定でオープンするタップルームで実際にこちらで醸造された日本酒を飲むことができます。今回は試すことができませんでしたが、いつかブルックリンで醸造された「SAKE」を飲んでみたいと思います。

Ends Meat

精肉とハム・サラミなどのサルメニア(加工肉)を扱うこちらのお店。サンドイッチやハンバーガー、ホットドックも提供しており、口コミが良いお店です。自宅用に肉類・サラミを買うも良し、お肉屋さんの作るハンバーガーを現地で食べるもよし。


(引用:https://www.endsmeatnyc.com/menu-1)

Burger Joint

ニューヨークのガイドブックによく登場するハンバーガー屋さんなのでご存知の方も多いのではないでしょうか。1号店はかつてのル・パーカー・メリディアン・ホテル(現トンプソン・セントラルパーク)の隠れ家的グルメハンバーガ屋さんです。筆者はまだ食べたことはありませんが、インダストリー・シティーにも出店していたことに驚きました。口コミは突出して高くはありませんが、一度は試してみるものありかも知れません。


(引用:https://www.burgerjointny.com/industry-city)

SAHADI’S

120年以上の長い歴史を持つブルックリンの輸入食料品店。1895年、中東のレバノンからやってきたファミリーがマンハッタンの「リトル・シリア」と呼ばれていた場所に「SAHADI’S」をオープンします。やがて1948年にお店をブルックリンのAtlantic Aveに移転。そして2019年、インダストリー・シティーに初となる支店をオープンさせました。

食料品を広く取り扱っていますが、輸入品店らしく世界中から取り寄せるナッツ、オリーブ、コーヒー、スパイスなどが充実しており、デリや併設するカフェバーではハムスなどの地中海料理やレバノン料理を提供しています。

(圧巻のスパイス棚!気軽に買える少量パックがたくさん揃っており、値段も比較的良心的)

SAHADI’S
営業時間 毎日 11:00am〜7:00pm

Moore Brothers Wine Company

GregとDavidのMoore兄弟が1996年に創業したワインショップ。サスティナブルな農業、小規模生産、その地域の伝統的な製法にコミットしているワイン生産者の製品を取り扱っています。生産者からワインを輸送する際には品質維持のために徹底した温度管理を実施しており、常に56°F(13℃)に保っているとのこと。お店も例外ではなく低温に保たれているので、長居するなら夏でも上着があった方が良いかも

ワインの棚は大きく国ごとに整理されており、それぞれの国の中でも具体的にどの地域のワインなのか地図上で表示してくれています。すごく見やすい陳列方法で、楽しいワインショッピングになること間違いなし。最低価格はボトル18ドルくらいから。

(整然と陳列されたワイン。産地から店舗まで56°Fの温度管理を徹底しているとの説明も)

まとめ

ジャパンビレッジとインダストリー・シティーにはとても魅力的なショップ・レストランが集結しており、筆者は軽く半日は過ごせてしまうほどでした。歩き疲れて全部は回りきれず、本記事で紹介できてないお店や食べれていないものがまだまだたくさんあるのですが、次回に楽しみをとっておきたいと思います!

海の近くの開放感あるロケーションとアーティストたちが集う文化的な空間であることもインダストリー・シティーが人を引きつける理由だと感じました。コストコ(Costco)も近くにあるのでひたすら買い物に集中するもよし、ジャパンビレッジで徹底的に日本を味わうもよし、ブリュワリーや酒蔵、国際色豊かなグルメを楽しむもよし、目的を決めずにとにかく好奇心のおもむくまま歩くもよし、いろんな過ごし方ができるインダストリー・シティーを一度は訪れてみてはいかがでしょうか。

インダストリー・シティー(Industory City)
住所 220 36th St, Brooklyn, NY 11232
エリア ブルックリン・サンセットパーク
最寄駅 地下鉄: D,N, R「36th St.」下車  徒歩約4分
ホームページ https://industrycity.com/
その他 ジャパンビレッジはインダストリー・シティーの一部です。

 

タイトルとURLをコピーしました