【NYCおすすめラーメン食べ歩き】高評価続出!激戦区ウエスト〜イーストビレッジ続編

FOOD

ラーメン大好き筆者Skyがニューヨークのおすすめラーメンを紹介するシリーズ。第一弾ではミッドタウン第二弾ではイーストビレッジ界隈第三弾ではクイーンズのおすすめラーメン屋さんを紹介しました。

今回の第四弾では激戦区イースト〜ウエストビレッジ続編をお届けします。このあたりには実力揃いのラーメン店が密集しており、まるで日本にいるかのよう。本当にありがたいです。今回は、ニ郎系、家系、激辛、つけ麺、など個性豊かなラーメン屋さんを紹介します。

ニューヨークでおいしいラーメンをお探しの方の参考になれば幸いです。

※価格表示はすべて2022年後半から2023年2月にかけてお店を訪問した際の値段(税抜)を記載しています。

目次

  • TabeTomo(たべとも)★4.8
  • E.A.K. Ramen(家系ラーメン)★4.4
  • Menkoi Sato NYC(麺恋佐藤)★4.4
  • Okiboru House of Tsukemen (麺や おきボル) ★4.5
  • Karakatta (辛かった) ★4.4

TabeTomo(たべとも)

こってり濃厚スープが特徴のとんこつ二郎系ラーメンのファンの方も多いと思います。そんな二郎系ラーメンとつけ麺で、ニューヨーク1有名なお店、たべともさん。

週始まりの月曜日、ランチ時間帯後半にもかかわらず、常に半分以上の席は埋まっている状態。ローカルの人が普通に「おいしい」と言いながら二郎系ラーメンをすする姿が、何気にすごい光景!ラーメンはもはやブームではなく、アメリカ人の日常生活に定着していますね。

■注文したラーメン:Tonkotsu Jiro Ramen $17

つけ麺と、すっごく迷いましたが、寒かったのもあり、たっぷりのスープとともにいただきたく、ラーメンにしました。

まずプレゼンテーションが美しい!筆者がこれまで食べた二郎系ラーメンは乱雑にスープが注がれた感じで決して美しいとは言えないものが多かったですが、たべともさんは違いました!中央にはもやしが高々と盛られ、その脇にチャーシューが綺麗に並べられています。背脂が散らかっていないのが、筆者的には気に入りました。

スープを口に運んだ途端、まずにんにくのパンチ!そして背脂の濃厚さと甘み、後口に強いうま味が残ります。60時間煮込んだスープというだけあって、深みがすごい!芸術品レベル熱々なのも嬉しい

隣のローカルの男性も、スープを飲んで、無言で頷いていました(笑)それほど、説得力のあるスープ

麺は、濃厚スープに負けない極太麺で、スープともよく絡み、間違いのない最高の組み合わせ。しっかり噛みながらいただくので、満足感もありお腹にもしっかりたまります。

トッピングは、チャーシューもやしほうれん草とシンプルですが、すべてがスープと麺と共存して、互いに引き立てあっています。特にもやしが、こってり感を中和するいい仕事しています!チャーシューもほろほろでおいしかったです。

ただ最後4分の1くらいは、やや重たさを感じるように。若かりし頃はペロリでしたが、だんだん二郎系は厳しい年齢になってきたことを実感。それでも食べ進めてしまうこの魔力。。

最後はお腹がはち切れそうなほど、満腹に。でも、またきっとすぐに思い出して食べたくなるでしょう。幸せと少しの罪悪感を運んでくれる(笑)、至極のスープです。これまでニューヨークのラーメンを食べ歩いてきていますが、このレベルの本格ラーメンを出すお店は、かなり限られています。

ニンニク味が強いので、食後の予定には気をつけてくださいね。

評価★4.8(5点中)

TabeTomo (たべとも)
住所 131 Avenue A, New York, NY 10009
エリア East Village
最寄り駅 地下鉄: F「2nd Avenue」下車  徒歩約11分
地下鉄: L「1 Av」下車  徒歩約8分
電話番号 (646)850-6414
ホームページ https://www.tabetomonyc.com/

E.A.K. Ramen(家系ラーメン)

横浜発祥の家系ラーメン「町田商店」のニューヨーク支店です。E.A.K.で(イーエーケイ→家系)。ラーメンに特化したE.A.K. Ramenがウエストビレッジに、居酒屋形態でラーメン以外にもおつまみが充実したIZAKAYA E.A.K.がヘルズキッチンにあります。

今回はヘルズキッチンのIZAKAYA E.A.K.さんでラーメンをいただきました。

町田商店のホームページによると、家系ラーメンとは、

横浜家系ラーメンは、1974年以降に神奈川県横浜市で生まれた豚骨醤油ベースの中太麺を特徴とするラーメン。元々屋号に「〜家」とつける店が多かったことから、家系(いえけい)と呼ばれるようになりました。豚骨や鶏ガラから取ったダシに醤油のタレを混ぜた「豚骨醤油ベース」のスープに、モチモチとした独特の食感を持つストレートの中太麺。ほうれん草やチャーシュー、海苔をトッピングの基本とし、味の濃さやスープの脂の量、麺のゆで加減の調整、トッピングの追加などによるアレンジが可能であることなどを特徴としています。

引用:https://www.eak-ramen.jp/about

ニューヨークで横浜発祥の家系ラーメンを食べられるなんて、すごい時代です。

■注文したラーメン:The E.A.K. Shoyu  $17

やはり定番をと言うこことで、オリジナル醤油味を注文。

豚骨と鶏ガラから取られたスープは、まろやかでクリーミー!第二波として何層かに重なるコクとうま味が口の中に広がります。豚骨だけのスープにはない複雑性と、秘伝の醤油ダレが醸し出す柔らかな苦味が後口に残ります。

家系が初めての筆者にとって、これまで味わったことのないスープです。一言で言うならスープとタレの協奏曲。味に深みがあるので、スープだけを口に含んで、最後までじっくり味わうことができました。

家系の代名詞である中太麺は食べ応えあり。もちもち感とコシがあり、スープとすごく合います。

トッピングは家系の基本、ほうれん草、チャーシュー、のりのシンプルな3点。(味玉は別料金。今回は注文し忘れました〜涙。。)チャーシューがほぐれていて、脂っこくないのが気に入りました。ほうれん草もこのスープにぴったりです。

総じて、重たさは全く無いのに存在感と複雑性のあるスープが全体の満足感を高めてくれました。

評価★4.4(5点中)

E.A.K. Ramen(家系ラーメン)
住所 469 6th Ave, New York, NY 10011
エリア West Village
最寄り駅 地下鉄: E、D、F、L、M「14 St /6 Av」下車  徒歩約3分
地下鉄: 1、2、3「14 St」下車  徒歩約4分
地下鉄: A、B、C「W 4 St – Wash Sq」下車  徒歩約5分
電話番号 (646)863-2027
ホームページ https://eakramen.com/
その他 Hell’s Kitchen(360 West 46th St)にも系列のIZAKAYA E.A.K.があり、ラーメンも食べられる。

Menkoi Sato NYC(麺恋佐藤)

おしゃれな飲食店が密集するウエストビレッジの、こじんまりとした通りにお店はあります。

札幌にある本店は2012年に開店。瞬く間に人気が広がり、2016年にすすきのに2号店を開店。3店舗として2018年にニューヨーク店をオープン。ニューヨークでは比較的新しいラーメン屋さんでありながら、すでに人気が定着しています。

こだわり濃厚鶏白湯と真っ赤なソースが目を引く辛いラーメンで有名です。また札幌に本社がある西山製麺の麺を使っています

祝日のランチ時間にお邪魔しました。長テーブルが4卓、丸テーブルが1卓、カウンター10席程度のお店です。長テーブルでは相席になることも。運よく待たずに着席できましたが、すぐに満席に。ここでも日本人とおぼしき客は筆者一人!ローカルの多種多様な客層に驚きました。

■注文したラーメン:Shoyu – Signature –  $17 (味玉追加+$2.5)

まず店内に注意書きがあるほど、とっても熱いスープに感動。そしてスープだけでなく、麺も芯まで温まっているのが他との違いだと思いました。やはりラーメンのスープはこうでなくては!

スープはチキンベースにもかかわらず豚骨ベースのようにこってり感がありにんにくのパンチが効いていて、おいしいです。唯一無二の鶏白湯スープと謳っているだけあり、他で食べた鶏白湯とは一線を画す、力強い鶏白湯です。ただ少し塩分が高めかなぁと感じました。(醤油味だからかも)

西山製麺の麺は、ウエービーで口の中で楽しさを演出。麺からは甘さも感じました。筆者としては、やや麺の割合が多く感じたので、もう少しスープを入れてもらえると嬉しいなぁと思います。

トッピングには、チャーシュー、青ねぎ、焼き海苔、玉ねぎ、ゴマ、そして豚の背脂。この背脂がこってり感を加えているのですね。海苔がほのかな潮の香りを追加し、名脇役。トッピングでつけた味玉は、ゆで具合が最高でした。

次回は沢山の人が注文していたお店の2枚看板であるスパイシーラーメンにも挑戦してみたいと思います。

評価★4.4(5点中)

Menkoi Sato NYC(麺恋佐藤)
住所 7 Cornelia St, New York, NY 10014
エリア West Village
最寄り駅 地下鉄: A、B、C、D、E、F、M「W 4 St – Wash Sq」下車  徒歩約2分
電話番号 (212) 727-1050
ホームページ https://www.musthavemenus.com/oo/places/menkoisato-newyork-ny
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Okiboru House of Tsukemen(麺や おきボル)

イーストビレッジとローアーイーストサイドの中間に位置する、つけ麺で有名なお店。コロナ前の2019年にはロサンゼルスの店舗(閉店済)が、ミシュランのカリフォルニア版の「Bib Gourmands(ビブグルマン)」に選出されています。アトランタなどジョージア州にも3店舗を展開。

日本でラーメンやつけ麺作りを学んだ創業者は、日本以外に住むたくさんの人に「つけ麺」を広げることを使命としているそう。日本発のラーメン屋さんではなく、海外生まれのラーメン屋さんで、ここまでの実力のあるお店が出てくるとは、すごい時代です。

店内は平日昼間にも関わらず、8割くらいが埋まっていました。店内はカウンター席のみ。席に設置されている2次元バーコードから注文を行います。会計も含めて携帯電話だけで済ませられるので大変便利です。その代わり現金は受付不可ですのでご注意ください。

ランチ時間帯の主なメニューは「TUKEMEN」と、「TONTORI」というシルキーな乳白色のスープが特徴のラーメンの2種類。そしてそれらのスパイシー版。

ここではまず、お店の看板メニューである「TUKEMEN」の麺が冷たいバージョン「ひや盛り」をオーダーしました。麺が温かい「あつ盛り」もあります。チャーシューも、豚か鶏かを選べます。

■注文したラーメン:TSUKEMEN Traditional (Cool Noodles, Pork Chashu) $18.90

まずは見た目から。黒いどんぶりに盛られた麺はつやがあり美しく、具材も美しく並べられています。つけ麺は滅多に食べない筆者ですが、これほどプレゼンテーションが綺麗なつけ麺は珍しい!

付け合わせのライムを麺の上に絞っていただきます。

まず麺の食感に感激。お店で打っているというOkiboru自家製麺は、口触り良く、表面がツルツルしており、固さもちょうど良い!過去に食べたつけ麺の中には、麺がゴムのように太くて固くて、噛むのが大変なものもありましたが、こちらの麺はスープともよく絡むし、つるっと食べやすいです。麺自体からもほのかな小麦粉の甘みを感じました。

スープは一般的なラーメンの2倍の時間をかけて、最適な濃度になるまで丹念に煮込まれているとのこと。魚介と鶏ガラからとったスープは、まずは魚介(多分、カツオ)の濃厚なうま味の一撃をくらい、その後、甘みが口いっぱいに広がります。決してくどくなく、それでも最後までスープが薄まらず、あっぱれなスープです。

ただひとつ残念だったのが、スープが冷めるのがとっても早いこと。これは冷たい麺(ひや盛り)を選んだことにも原因がありますし、つけ麺とはそういう物という見方もできます。その上で、贅沢を言うなら、保温性のある器を使用したり、焼き石投入のサービスがあれば、もっと嬉しいと思いました

つけ合わせは、チャーシュー、青ねぎ、なると、海苔。今回選択した豚のチャーシューは、よく煮込まれていてとっても柔らかく、臭みもなし。炙りが加えられていて、香ばしさもあり、おいしくいただきました。丁寧に作られていることが伝わってきました。

つけ麺は滅多に食べない筆者ですが、麺もスープもどちらも最高レベルで、人気があるのも納得でした。スープが冷める問題はありますが、麺のツルツルの食感を考えると、やはり筆者は伝統的な「ひや盛り」がおすすめです。

評価★4.5(5点中)

Okiboru House Of Tsukemen (麺や おきボル)
住所 117 Orchard St, New York, NY 10002
エリア East Village
最寄り駅 地下鉄: F、J、M、Z「Delancey St・Essex St 」下車 徒歩約2分
地下鉄: B、D「Grand St」下車 徒歩約7分
ホームページ https://okiboru.com/
その他 現金使用不可

KARAKATTA(辛かった)

本記事のトリを飾るのは、店名どおり「激辛ラーメン」が売りの「Karakatta」さん。ラーメン食べ歩きシリーズで激辛系を取り上げるのはこれが初めてです。

ニューヨーク大学(NYU)のお膝元、ワシントンスクエアパークの近くにお店を構えています。このあたりは小規模ながら個性溢れるレストランが多く、学生と思われる若者たちでいつも賑わっているエリアです。

木曜日の夜に訪問。店内から漏れる、辛さを表現したような「赤い光」で、お店をすぐに見つけることができました。

待ち時間はほぼなかったものの、常に満席状態。店内はかなり狭い上、隣の客との間隔もすごく近いので、居心地が決して良いとは言えませんが、逆にそこまでして皆が食べたいラーメンの実力はどの程度なのか、お手並み拝見です。

■注文したラーメン:SPICY GINGER STAMINA (SPICY LEVL 2) $20.00

店内の赤い照明でラーメン全体が赤く見え、うまく伝わらないと思うので、以下に同店のFacebookから写真を引用させていただきます。

(写真出所:https://www.facebook.com/photo/?fbid=498409492290462&set=pb.100063642453672.-2207520000.)

もともと辛いラーメンですが、辛さレベルを2〜5の間で指定します。

2. SPICY
3. EXTRA SPICY
4. VERY SPICY
5. EXTREMELY SPICY

初めてで加減が分からなかったので、無難な2をチョイス。

ラーメン鉢は少しサイズが小さいなぁと思いましたが、中身はぎっしりです。

まずスープを慎重に口に運びます。スープが熱々ではなく少し残念だったのですが、辛さがあるのでこれくらいでもちょうど良いのかもしれません。

辛さの程度は、口に入れた瞬間は控え目ですが、後からじわじわ押し寄せるタイプです。口が痛くて食べるのが苦痛ということもなく、筆者にとってはちょうど良い辛さでした。

ただし、食べ進めるとじんわりと汗ばんできますし、食道から胃にかけて、燃焼している感じになります。スパイシーレベル3も食べられると思いましたが、食べることを楽しむなら2にして良かったです。

スープの質感はオイル感が割と強い、とろっとした質感のスープで、ペーストのおかげかうま味の効いたスパイシースープになっています。パクチーや青ネギが、タイのトムヤムスープを連想させるようなエスニックな風味を与えています。

麺は黄色中太麺。程よく縮れており、辛いスープとよくなじみつつ、麺自体の美味しさもスープに負けずに存在感を示しています。スープと麺のコンビネーションは大正解だと思います。

続いてトッピングは盛りだくさん。チャーシュー、豚肉そぼろ、煮卵、もやし、キャベツ、青ネギ、チャイブ、パクチー、辛味ペースト、おろし生姜、おろし&刻み赤唐辛子、スパイシーオイル。

もやしとキャベツのシャキシャキした食感が、スパイシースープと合う。商品名にも含まれている生姜の味は、それほど強くないですが、後口でほのかに感じます。

煮卵はちょど良いゆで加減、味の染み具合!これだけでつまみとして完成されていました。そしてチャーシューもすごく丁寧に作られていることが分かります。臭みがなく、柔らかく、香ばしさもある。筆者はチャーシューを残すこともありますが、ここのは完食。

お店が狭く、客同士の密度が高いことと、ラーメンの提供が少しゆっくり目なのがたまに傷。価格も20ドルの大台に乗るラーメンはNYでも珍しく、少し躊躇しますが、味玉付きだから仕方ないかなぁという感じ。

食べ終わってしばらくすると、激辛フードを食べた後特有の爽快感が!体もかなりあったまるので特に冬におすすめです。もちろん辛さの限界に挑戦したい人もぜひ!

評価★4.4(5点中)

Karakatta (辛かった)
住所 230 Thompson St, New York, NY 10012
エリア West Village
最寄り駅 地下鉄: A、B、C、D、E、F、M「W 4 St – Wash Sq」下車  徒歩約5分
電話番号 (917) 261-6297
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最後までお読みいただきありがとうございます。ラーメン激戦区の中でも人気店に絞っただけあり、紹介したどのお店も非常にレベルが高かったです。筆者の独自採点でも全てが★4.4以上。それでもたべともさんのラーメンはずっと記憶に残る強烈な印象を残してくれました。

ラーメン大好き筆者Skyの食べ歩きはまだまだ続きます。次回第五弾はブルックリンのラーメン屋さんを特集したいと思っています。お楽しみに!

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