ニューヨーク おすすめラーメン食べ歩き【穴場ラーメンスポット クイーンズのおすすめトップ5】

FOOD

ラーメン大好き筆者Skyがニューヨークのおすすめラーメンを紹介するシリーズ。第一弾ではミッドタウン第二弾ではイーストビレッジ界隈のおすすめラーメン屋さんを紹介しました。

今回第三弾としてご紹介するのは、マンハッタンからイーストリバーを超えたクイーンズ(Queens)にあるラーメン店です。アストリア地区(Astoria)やロングアイランドシティー地区(Long Island City)を中心に約1年かけて訪ね歩き、読者独自の視点で採点したトップ5のお店を紹介します。

結論から先に言うと、今回トップ5に選出されたラーメンはアストリア地区のラーメン店が多数となりました。アストリアは料理通も一目置く、多国籍のレストランがひしめくグルメ地区。そんな環境もあり、美味しいラーメンを出すお店が意外に沢山ある穴場スポットです。

一方ロングアイランドシティーは、アジア系の人口比率が非常に高いことで有名で、アジア系料理店も多く、ラーメンを出すお店も結構あるのですが、筆者の食べ比べの結果、トップ5にランクインならずでした。今後の強豪店の出店に期待です。

マンハッタンのラーメンは食べ尽くしたラーメンマニアの方から、クイーンズで美味しいラーメンをお探しの方まで、参考になる情報を提供できれば幸いです。

※表示価格は全て2021年7月から2022年6月にかけてお店を訪問した際の値段(税抜)を記載しています。インフレーションの影響でラーメン価格の値上げも頻発しているので、筆者訪問時から変更になっている可能性があります。

目次

  • Susuru Ramen (すするラーメン)★4.7
  • Shuya Cafe de Ramen(Shuya カフェ・ドゥ・ラーメン)★4.7
  • Fuyu Ramen(冬ラーメン)★4.5
  • Hinomaru Ramen(日の丸ラーメン)★4.2
  • Tamashii Ramen (魂ラーメン)★4

Susuru Ramen(すするラーメン)

Yelpで5スター、Googleでも4.9スターと、クイーンズの地区でも口コミ評価が非常に高いお店なので、その真価を確かめるべく訪問。

アストリア(Astoria)地区でも多国籍の料理店が軒を連ねる36th Ave.と34th St.の角に、こじんまりと店舗を構えるすするラーメン。

店内には2〜4名がけテーブルが8つほど、屋外席もあります。木材をふんだんに使った店内で、テーブルの間隔も余裕があり、ゆったりと食べられます。

1度目の訪問は日曜日の夕方で大混雑しており、注文したラーメンが出てくるまで1時間待つという苦い経験をしました。(またその時に注文したパイタンラーメンは、少し鶏の臭みがあり、初回の訪問は期待はずれに終わりました。)

それから7か月、リベンジということで、今度は水曜日の夜に再訪問。待ち時間なく席に着くことができました。ラーメンのサービングもそれほど時間はかかりませんでした。

(かわいいグラスでビールを1杯)

■注文したラーメン:Susuru Paitan $14

スープはあつあつで提供され、まずは合格です。パイタンスープはとても繊細で、ポタージュのようにクリーミーでありながら、さらっとしています。ミッドタウン編で紹介したTotto Ramenのパイタンも美味しかったけど、すするラーメンのパイタンは濃厚すぎず、それでいてコクがあり、鶏の旨味が引き出されている、至極のスープだと思いました。

クリーミーで優しいスープに、玉ねぎのみじん切りが良いアクセントを加えています。(初回訪問時、この玉ねぎが辛かったのですが、再訪時は辛さはなかったです。)

麺はユニークで、太めの縮れ平麺。平麺とウエーブのおかげでスープがよく絡み、パイタンスープと相性は抜群です。最後までコシがあるのも嬉しいです。

トッピングはチャーシュー、味玉、メンマ、青ネギ、そして先述の玉ねぎのみじん切り。味玉は少し味が薄いかなぁと思いましたが、味玉付で$14はお得です!チャーシューは脂っこくなく、あっさり食べられるので筆者好みでした。ミニマルながら、極上パイタンスープを引き立てる計算し尽くされたトッピングだと感じます。

あっという間にスープまで完食!ラーメンのレベルは口コミ通り非常の高く、お値段も良心的です。5点満点に近いのですが、初回の訪問時のラーメンの品質とサービス面での苦い経験があったので、採点は4.7としたいと思います。

評価★4.7(5点中)

筆者の感覚では、サービスは比較的ゆっくり目なので、気持ちよく食べるなら平日の訪問が良いのかな?と思います。
Susuru Ramen (すするラーメン)
住所 33-19 36th Ave, Queens, NY 11106
エリア Astoria
最寄り駅 地下鉄: N,W「36th Ave.」下車 徒歩約3分
電話番号 718-806-1521
ホームページ http://www.susururamen.com/

Shuya Cafe de Ramen(Shuya カフェ・ドゥ・ラーメン)

前述「すするラーメン」と同じくアストリア地区にあり、こちらもグルメストリートの1つであるBroadwayにお店を構えます。店名の通り、カフェのような店構えで、一見するとラーメン屋には見えませんが、オーナーシェフの宮崎修哉氏が手がけるラーメンや、和テイストのアペタイザー、お寿司を楽しむことができるお店です。

店内には木の温もりがあるテーブル・椅子がゆったりと配置され、とても広々としています。また食器やカトラリーも温かみのあるものをチョイスされています。合計20席前後で、水曜の夜に訪問しましたが、待ち時間なく入れ、筆者入れて4組ほどが店内にいました。

■注文したラーメン:Shuya Ramen $16

スープはあつあつで提供され、こちらも合格。チキンスープに魚介系のお出汁も加わったクリアなスープです。深い旨味を存分に楽しめ、日本人としてほっこりできる、そして安心できるスープです。年齢を重ねると、こってり重めの豚骨よりも、クリアで旨味のあるチキンベースのラーメンを好きになってきます(笑)

麺は中太縮れ麺で、スープがしっかり絡み食べ応え抜群です。最後までコシが楽しめるのも、縮れ中太麺の良いところ。

トッピングは、おそらくハマグリ?とチャーシュー、煮卵、ほうれん草、海苔、青ネギと豪華です。ハマグリだけでも嬉しいのに、チャーシューは沖縄のソーキのように厚みがあり、かつ柔らかく、炙りの一手間が加えられていることで香ばしさが増しています。

そして煮卵の入念な味付けに感動!なんとなく乗っている煮卵ではなく、それ単品で満足できるほど、すごく美味しい煮卵です。ほうれん草は少し箸休め的な役割で、これまた嬉しい。それぞれのトッピングに、手を抜かずこだわって作られていることを感じます。

チキン・魚介系ラーメンはニューヨークでもすごく貴重で、全体的なレベルも高く、$16の価値は十分だと思います。スープ、麺、トッピング、値段の全てにおいて満足です。筆者にっとては、なんだか疲れた時とか、元気になりたい時に、真っ先に頭に浮かぶラーメンになりました。

提供されているお寿司も美味しそうなので、MPですがいつか食べてみたいと思っています。

ということですするラーメンと同点でクイーンズNo1の評価です。

評価★4.7(5点中)

火曜日は定休日です。
Shuya Cafe de Ramen(Shuya カフェ・ドゥ・ラーメン)
住所 42-13 Broadway, Queens, NY 11103
エリア Astoria
最寄り駅 地下鉄: M、R、「Steinway St」または「46 Street Station」下車 徒歩約4分
電話番号 (718) 777-0430
ホームページ https://www.facebook.com/shuyacafederamen/?ref=page_internal

Fuyu Ramen(冬ラーメン)

このお店は穴場中の穴場だと思います!なぜならサニーサイド地区(Sunnyside)という、クイーンズのやや内陸部にあり、観光客などはあまり訪れない、地元の人々(多国籍)の生活感溢れる地区にあるからです。

筆者もこのラーメン屋訪問だけにサニーサイドを訪れましたが、本ランキング3位に入るほど、個人的には美味しいラーメンだったので紹介します。

韓国系オーナー2人が、鉄人森本シェフのモモサンラーメンや、後ほど紹介する魂ラーメンで修行した後に構えたお店のようです。日系オーナー以外のお店のラーメンはあまり美味しくないことが多いのですが、ここは良い意味で期待を裏切る出来栄えで、非常に本格的なラーメンでした。スープはチキンベースと豚骨があるようですが、ラーメンメニューのトップに記載されているChiken Shioを頂くことに。

■注文したラーメン:Chicken Shio $13

見てください。この澄んだスープと、うっすら浮かぶ透明のチキンオイル。このオイルはすごく滑らかで、熱々のスープを保温してくれる効果もありそうです。じっくり煮込まれているのか、スープのコクもバッチリです。塩ラーメンとありますが、どちらかと言うと醤油に近い感じのしっかりとした味付けです。

麺は中太縮れ麺。前述のShuyaラーメンでも感じましたが、クリア系チキンスープは中太縮れ麺ととても相性がいいですね。間違いなしの麺のチョイス。

そして筆者がこのラーメンが気に入った一番の理由は、トッピングの唐揚げです。何を隠そう唐揚げが大好きな筆者にとって、チャーシューよりも、唐揚げが4つも乗ってくることに歓喜!しかも唐揚げが熱々で、作り置きではないのが嬉しい。とってもジューシーな唐揚げを楽しめました。

他は、ほうれん草、メンマ、煮卵、飾りの唐辛子がトッピングとして乗ってきます。煮卵は味が染みておらず、普通のゆで卵のようだったのが少し残念ですが、それぞれのトッピングが綺麗に盛り付けられていて、これで$13はお得すぎます!マンハッタンではこれほどのコスパを提供する店を見つけるのは難しいでしょう。

チキンの旨味が染み出したクリアなスープと中太縮れ麺、それだけ自体なかなかレベルの高いお店ですが、唐揚げ好きにはぜひ食べていただきたい非常にお得なラーメンです。スタッフのサービスも良く、お腹も心も大満足でした。

唯一の減点ポイントは、最後の方スープの塩気がだんだん強く感じられたこと。初めの一口はすっごく美味しいのですが、少し塩分高いスープなのかなぁと思いました。と言うことで、値段とお味と総合的に評価すると以下の点数になりました。

評価★4.5(5点中)

火曜日は定休日です。
Fuyu Ramen(冬ラーメン)
住所 4617 Queens Blvd, Sunnyside, NY 11104
エリア Sunnyside
最寄り駅 地下鉄: 7「46 St-Bliss St」下車 徒歩約1分
電話番号 (718) 786-2200
ホームページ https://www.fuyuramen.com/

HinoMaru Ramen(日の丸ラーメン)

アストリアの一番北側のグルメストリート、ディトマース大通り(Ditmars Blvd.)に位置する日の丸ラーメンさん。お店のホームページによると、2011年に開店。アストリアで一番初めにオープンしたラーメン屋さんだそうです。

こだわりの自家製豚骨スープは、できるだけ沢山の風味、脂肪、たんぱく質を豚骨から抽出するため、17時間をかけてじっくり煮込まれます。少しずつ温度を落としていくと、スープの量は減りつつ、骨髄から複雑な風味が放出されます。

質の高いラーメンはスープに始まり、スープに終わると言うくらい、スープにはこだわっているとのこと。

平日の6:00pm頃に入店し、運よく待たずに着席できましたが、すぐに満席になりました。夏場は通りに面したドアが開放されており、店内でも外気を感じられる、開放感溢れるお店の造りです。

今回は屋外席に着席しました。店内にはカウンターとテーブル席があるようです。

■注文したラーメン : HinoMaru Ramen $17.00

第一印象は、トッピング沢山〜。ラーメンがまったく見えないくらいぎっしり乗っています。$17の最高価格帯のラーメンなだけあります。ラーメン鉢の絵柄も相まってとてもカラフルな見た目で、食欲をそそります。

もちろんスープは博多風豚骨スープです。少しコクが物足りない気がしましたが、真ん中に乗っている辛味噌のペースト(fire ball)が味の決め手になっていて、混ぜると全体的に味がビシっと決まりました。

この辛味噌のペーストを混ぜたスープは、辛いものが好きな筆者には適度な辛さですが、辛さが苦手な方は辛味噌ペーストを徐々に混ぜると良いでしょう。メニューにも「Spicy」と記載されています。

辛味噌ペースト以外にも、マー油風、ラー油風オイルも味の決め手となっています。

麺は極細に近いストレート麺。程よく固めに茹でられていて、私の中では最高の茹で具合でした!ラーメン屋がひしめくニューヨークでも、なかなかパーフェクト茹で具合の麺、特に細麺に出会うことはないのですが、ここは、最後まで麺が伸びずに、コシのある麺が楽しめました。

トッピングは、沢山のメンマ、キクラゲ、大きなチャーシュー2枚、青ネギ、のり、そして中央にナルトが乗っています。チャーシューは口の中でとろけて無くなりました。入念に仕込まれたチャーシューだと感じました。メンマがもう少し歯応えがあれば尚良しですが、トッピング全体としては、ボリューム満点で、お腹いっぱいになります。盛り付けもパーフェクト!見た目から楽しめる。

全体として、トッピングの量と質、麺の茹で具合についてはハイレベルですが、スープにあと1歩コクがあれば、この値段を出す価値は十分にあるなぁと思います。(ワガママを言えば煮玉子もデフォルトのトッピングに含まれていれば文句なし。)

上記の点から評価は★4.2にいたします。

アストリアにラーメン文化を築いた元祖のお店。少しお値段は高めですが、トッピング充実の本格的な豚骨ラーメンを提供してくれるお店です。

評価★4.2(5点中)

Hinomaru Ramen(日の丸ラーメン)
住所 33-18 Ditmars Blvd, Queens, NY 11105
エリア Astoria
最寄り駅 地下鉄: N、W「Ditmars Blvd」下車 徒歩約4分
電話番号 (718)777-0228
ホームページ https://staging.hinomaruramen.com/

Tamashii Ramen(魂ラーメン)

先述のShuya Cafe de Ramenと同じBroadwayにある魂ラーメンアストリア店は2013年にオープン。現在ではクイーンズに計4店舗を展開しています。日本人の父と、韓国で料理店を営む韓国人の母を持ち、自らは在米20年の韓国人Jhon Cho氏により運営されています。

日曜日の夜、6:00頃に訪問。幸運なことに待ち時間なくテーブルに案内されましたが、すぐに満席に。

ラーメンは豚骨スープをベースにした塩ラーメン、味噌ラーメン、ちゃんぽん、つけ麺などがあります。ホームページによると味噌などの素材は日本のものにこだわっているが、韓国のテイストも入っているとのこと。

ロングアイランドシティーにある支店(Tamashi Blue)で食べた塩ラーメンが可もなく不可もなしと言う感じだったので、今回はCho氏が人気があると言うチャンポンを注文。(日本にいる頃、リンガーハットのちゃんぽん麺好きだったなぁとふと思い出しながら)

■注文したラーメン:Champon  $15.50

豚骨スープはさっぱり目の口触りですが、コクはしっかりあり、ほんのりスパイシー。スープの温度も熱々で合格点。日本で食べるチャンポン麺のスープはもう少し白濁クリーミーな印象がありますが、これはこれで美味しいです。

麺は定番の中太縮れ麺。やはりチャンポンにはこれです。

えび、イカ、ムール貝などのシーフードと野菜がたっぷり入っており、具沢山なのが嬉しい。野菜がたっぷり取れるところが私がチャンポンを好きな理由のひとつです。半熟煮卵もついて、これはまぁまぁお得な値段かと思います。

いつも賑わっているからか、店員さんのサービスも無駄なくスムーズで、満席だったのにも関わらずラーメンが迅速に提供され驚きました。

ホームラン級の特出した美味しさではないですが、はずれはなく、ある程度満足ができるお店という印象です。またこのチャンポン食べたいと思いました。

と言うことで評価は★4にします。

評価★4(5点中)

(参考)ロングアイランドシティー支店「Tamashi Blue」でいただいたTamashi Ramen(塩ラーメン。青さのりがGood!)

Tamashii Ramen (魂ラーメン)
住所 2905 Broadway, Queens, NY 11106
エリア Astoria
最寄り駅 地下鉄: N、W「Broadway 」下車 徒歩約2分
電話番号 (718)278-5888
ホームページ https://www.tamashiiny.com/
その他 ロングアイランドシティーに「Tamashii Blue」、フォレストヒルに「Tamashii Red」、ベイサイドに「Tamashii Gold」を展開。

最後までお読みいただきありがとうございます。アストリアを中心に、クイーンズにもマンハッタンの有名店に負けない極上のラーメンを提供してくれるお店がいくつかあり嬉しい驚きでした。

ラーメンはニューヨークで確固とした地位を築いていることを再確認!素晴らしい時代にニューヨークに住むことが出来てラッキーです。

いずれのお店もマンハッタンからMTAでアクセスできる場所にあるので、少し足を伸ばしてクイーンズのラーメン屋さんを試してみてはいかがでしょうか。

Skyのニューヨークラーメン食べ歩きはまだまだ続きます。第四段をお楽しみに!

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