ブルックリン発祥 屋外フードマーケット スモーガスバーグ(Smorgasburg)でニューヨークの夏を楽しもう!

FOOD

夏真っ盛りのニューヨーク。日没時刻は遅く、夜8時ごろまでは明るいので、多くの人がそれぞれの形で、貴重な夏を満喫してると思います。そんな夏のニューヨークの楽しみとしてお勧めしたいのが、ニューヨーク各所で週末に開催される移動式屋外フードマーケット「スモーガスバーグ(Smorgasburg)」

2022年は、ワールドトレードセンター(金曜日)ブルックリン・ウィリアムズバーグ(土曜日)ブルックリン・プロスペクトパーク(日曜日)NJ州のジャージーシティ(土曜日)でも開催されています。(ウィリアムズバーグのスモーガスバーグの様子)

屋外フードコートと言われるだけあって、一か所で世界各国の新旧さまざまな料理を試すことができます。そして買ったものを、青空の下でピクニック感覚で食べられるのがまた魅力。

出店者は小規模ビジネスながら、実力や話題性のあるベンダーが揃い、未来の成功への足がかりにしようとしています。街中に店舗を構えず、ここスモーガスバーグでしかお目にかかれないお店も多いです。

本記事では、7月のある週末、筆者が実際にブルックリン・プロスペクトパークのスモーガスバーグに行ってきた様子を紹介。出店しているお店から、気になったいくつかのメニューを実食。味の感想、価格帯、雰囲気についてお伝えするとともに、行き方についてもご紹介します。

この記事を読めば、あなたの夏のニューヨークでやりたいことリストに、スモーガスバーグが追加になること間違いなし。

観光でニューヨークに来たけど、少し変わった体験をしたい。そんな読者の方にもこの記事が参考になれば幸いです。

スモーガスバーグって何?

(ウィリアムズバーグに出店している大好きなドーナツ屋さん「DOUGH」)

スモーガスバーグ(Smorgasburg)とは、ブルックリンで有名なフリーマーケット、Brooklyn Fleaのスピンオフとして2011年5月に始まった週末に開催される移動式フードマーケットです。開設以来、地元の小規模ビジネスで構成されるベンダーたちは、多くの人々を惹きつけてきました。

2016年6月には70のベンダーとともに、日曜マーケットとしてロサンゼルス・ダウンタウンに進出。2019年にワールドトレードセンターの金曜マーケットを開始。2021年にはジャージーシティのウォーターフロントへ、そして今年はマイアミでも開催されるようになりました。期間限定で大阪で開催されたこともあるようです。

開催場所と開催日
ニューヨークの3箇所で開催されるスモーガスバーグの場所、最寄り駅、2022年の開催日を一覧表で紹介します。

開催地 住所 最寄り駅 開催日時
プロスペクトパーク・ブリーズヒル
(Prospect Park, Breeze Hill)
Breeze Hill, Prospect Park, Brooklyn, NY 11225(地図 地下鉄: B、S、Q 「Prospect Park」下車徒歩約5分
地下鉄: 2、5「Prospect」下車徒歩5分
毎週日曜日(11am〜6pm)
2022年4月3日〜2022年10月30日
ウィリアムズバーグ Marsha P. Johnson State Park, 90 Kent Ave, Brooklyn, NY 11211(地図 地下鉄: G「Nassau Ave」下車徒歩約15分 毎週土曜日(11am〜6pm)
2022年6月18日〜終了日未確認
ワールドトレードセンター・The Oculus内 185 Greenwich St, New York, NY 10006(地図 地下鉄: 1「WTC Cortlandt」下車徒歩約1分
地下鉄: R、W「Cortlandt St」下車徒歩約1分
地下鉄: E「World Trade Center」下車徒歩約4分
毎週金曜日(11am〜7pm)
2022年4月1日〜終了日未確認

何が食べれる?

ベンダーリストはこちらで参照できます。※ベンダーは常に変更となる可能性があります。

世界各国の名物料理、新旧のジャンル、デザート、飲み物まで。プロスペクト・パークは約50のベンダーが出店しています。

プロスペクトパークのスモーガスバーグ体験談

プロスペクトパーク自体は広大な公園ですが、ブリーズヒルは地下鉄Prospect Park駅、またはProspect駅から徒歩約5分のところにあります。なだらかな登り坂を進むと、丘の上が円形の駐車場のようなスペースになっており、ベンダーがびっしり並んでいました。

円の真ん中や外側にある木の下で買ったものを食べる人が多いです。

(プロスペクトパークのブリーズヒル。円を描くようにベンダーが並びます。)

まずは2〜3周して、何を買おうか品定め。気になるお店がたくさんありましたが、今回主食に選んだのはOyster Partyのロブスターロール!ロブスターロールは筆者の大好物です。

Oyster Partyは結婚式、企業イベント、個人イベントなどに出張して、生牡蠣をさばくサービスを行っています。そんなOyster Partyが誰でもアクセスできるスモーガスバーグに出店。これは貴重ですね。こちらプロスペクトパークとウィリアムズバーグでお目にかかれます。

ロブスターロールといえば、あの有名なRed Hook Lobster Poundも出店していましたが、Oyster Partyの方が$22と割安だったので、Oyster Partyに決定。お客さんが途切れず並んでいたのも購入の決め手になりました。

バターソースだけの、シンプルで、ロブスター本来の味を楽しめるロブスターロール。いわゆるコネチカットスタイルだと思います。大きめのロブスターの身がぎっしり山盛り入っていて、ロブスターの部位ごとの食感の違いや、旨味、そしてバターソースの甘味を堪能できるロブスターロールです。

レモンを絞ると、さらにさっぱりとした風味に。ワイルドさはそれほど強くないですが、とっても優しい味。パンの部分も筆者の好きなふわふわ柔らかいホットドッグバンです。美味しくて、手のひらサイズなのでサクッと完食(笑)。これは余裕で2個食べれそうです。

Skyおすすめ度 4.5(5点中)

まだまだ食べ足りない筆者は、次に気になっていたRooster Boy NYCの唐揚げを買うことに。(筆者大好物その2)

Rooster Boy NYCでは、唐揚げだけでなく、チキンバーガーやチキンナゲットも提供しています。結構お客さん並んでいます。

やっと手に入れた唐揚げ。揚げたてで熱々だったのと、衣が薄めでサクサクした食感も楽しめ、とっても美味しかったです。鶏肉もジューシーさ加減がちょうど良し。Japanese Fried Chickenと称されていますが、醤油や生姜などの和風ではなく、プレーンな味付けで、レモンやソースで味の変化を楽しめます。

串に刺された唐揚げが2本で$13。少し割高だと思ったのでおすすめ度は☆4ですが、味は満足できるものでした。

Skyおすすめ度 4.0(5点中)

最後の締めに選んだのは、Yakitori Tatsu(焼き鳥龍)さんの「Chicken Yakitori(焼き鳥)」$4(1本)を注文。他にもKOBEと名付けられた牛の串、豚肉の串、たこ焼き等もありました(値段はそれぞれ異なる。以下の写真参照)

Yakitori Tatsuさんは、ウエストハーレムのAmsterdam Aveにある来々軒さん店頭にポップアップを出されていましたが、そちらは2022年11月1日までは休業中。スモーガスバーグやジャパンフェスを中心に営業しているようです。WTC、ウィリアムズバーグ、プロスペクトパークでお目にかかれます。

オーダーが入ってから焼いてくれ、1本から頼めるところが、ありがたいですね。炭火の焼き台を使っているのもポイント高いです。立ち上がる香ばしい香りに多くの人が引き寄せられていました。(筆者もその一人)

Yakitori Tatsuさんの焼き鳥は、1片が大きめにカットされていて、食べ応え十分でした。大きめのカットですが、中までしっかり火は通っており、かつ非常に柔らかい。何よりも炭火焼き特有の絶妙な香りがお肉にしっかり染み付いており、美味しいタレに負けないほど香ばしさを発揮しています。

これで1本$4は、結構お得だと思いました。マンハッタンの焼き鳥は同じくらいの値段しますが、炭火で焼いてくれるところは滅多にないと思います。とても貴重なYakitori Tatsuさんの炭火焼き鳥。これくらいの価格帯で実店舗出して下さったら絶対行きたいと思います。

Skyおすすめ度 4.5(5点中)

今回は試すことができませんでしたが、プロスペクトパークで次回ぜひ購入してみたいと思った2つのベンダーを紹介します。

お好み焼き OKONOMI

次回は絶対買うと決めているお好み焼きベンダー「Oconomi(オコノミ)」さん。Queensのサニーサイドにてフードデリバリーサービスを通じた注文、ケータリングに対応しているようですが、鉄板の上で焼かれた出来立てのお好み焼きが食べられるのがスモーガスバーグの最大の利点。すごく美味しそうでした。お好み焼き$11、モダン焼$13と値段も良心的。ウィリアムズバーグ、プロスペクトパークどちらにも出店しています。

焼き小籠包 Mao’s Bao

チェルシーマーケットの地下あるPearl River Mart Foodsにお店を構える焼き小籠包のお店が、プロスペクトパークとウィリアムズバーグに出店しています。メニューはシンプルで、豚肉、鶏肉、牛肉、羊肉、インポッシブル(代替肉)の焼き小籠包、6個入りで$12〜$13だったと記憶しています。屋外で食べる焼き小籠包、絶対美味しいはず。次回必ず試したいと思っています。

ウィリアムズバーグのスモーガスバーグはこんな感じ

毎週土曜開催のウィリアムズバーグのスモーガスバーグにも立ち寄ってみたので、その様子を写真を中心にお届けします。

イーストリバー越しにマンハッタンを眺められる最高のロケーションです。プロスペクトパークよりもベンダー数は少し多いのかなと感じました。

パラソル付きピクニックテーブルも割とたくさん設置されていていて、食べる場所を探しやすいのが利点です。ただし、パラソルのないテーブルだと、日差しを遮るものがないので、晴れた日は熱中症にご注意ください。

次回ぜひ購入してみたいと思った2つのベンダーを紹介します。

パストラミ「Berg’s Pastrami

店頭のメニューに掲載されている厚切りのパストラミサンドイッチの写真がアピールしてきました。ホームページなどで調べてみましたが、パストラミ単体のデリバリーのみ対応しており、サンドイッチはここでしか食べることができなさそうです。ウィリアムズバーグのみ出店しています。

ライス・ラーメンバーガー Luscious Bread by Tojo’s Kitchen

やはり和テイストのお店は常に気になる存在。こちらはニュージャージーのGarden State Plazaにある和食居酒屋、Tojo’s Kitchenさんが出店。屋外で食べやすいラーメンバーガーやライスバーガー、紫色のバンズが特徴の和牛Ubeバーガーを注文することができます。

ラーメンバーガーってこれまで食べたことないのですが、店頭に掲示されている「本格ラーメンバーガー」の写真に食欲をそそられます。和牛バーガーもインスタで見る限りジューシーで美味しそう。こちらもウィリアムズバーグのみの出店なので次回訪問時は押さえたいと思います!

ワンポイントアドバイス

実際にスモーガスバーグを訪れた筆者が感じたアドバイスは以下の3点です。訪問を検討中の読者の方は参考にしてください。

  • 暑さ対策はしっかりと – 時々湿度がとても高くなるニューヨーク。気温の割に暑く感じる日も多いです。十分な水分補給を心がけ、日焼け止めを塗るなどの対策をお忘れなく。
  • ピクニックシートなどを持参すると良い – 上記にも関連しますが、プロスペクトパークにはピクニックテーブルはありませんので、木の下にピクニックシートを敷いて食べている人がほとんどです。日陰にもなり、より快適に過ごせます。ウィリアムズバーグはピクニックテーブルはたくさんありますが、パラソル付きのものは埋まっていることが多く、その場合公園内にある限られた日陰にピクニックシートを敷いて食べるのが代替案になると思います。
  • 念のため現金持参 – ほとんどのお店がカード支払いやApple Payに対応しているようでしたが、食べたいお店が現金のみ受付だと悲しいので、念の為持参すると安心です。

まとめ

今回主人と2人でお会計が$65.26となりました。ロブスターロール$22 x 2名分が出費の大部分を占めてしまったので、一人$15〜20あれば、お腹いっぱいになると思います。いろいろ買うとトータルの値段は膨れ上がってしまいますが。。これが今のニューヨークの現実でもあります。

美味しい料理やそれまで知らなかった食べ物に出会う楽しみ、そして屋外型フードマーケットとして開放的な食事の場を提供してくれるスモーガスバーグ。秋〜冬は開催されていないので、チャンスがある方は夏の間に訪れてみてはいかがでしょうか。本記事で紹介したお店に限らず、これまで見たことがない進化型の食べ物を提供するベンダーも結構見かけたので、フードマニアの方も絶対楽しめると思います。

最後までお読みいただき、ありがとうございます。

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