【NYCで小籠包がおすすめの店5選】ジョーズシャンハイと南翔だけじゃない隠れた人気店もご紹介!

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豚ひき肉を薄皮で包み、せいろで蒸した上げた上海の名物料理、小籠包(しょうろんぽう:Xiao Long Bao)。点心(Dim Sum)のひとつとして人気があり、アメリカではSoup Dumpling(スープダンプリング)とも呼ばれています。

薄皮が破れないように小籠包を慎重にレンゲの上に乗せ、ひき肉から染み出した熱々スープをすする瞬間はまさに至福の時特に寒い季節はスープが胃に染み渡ります。

マンハッタンにある世界最大のチャイナタウン(Chinatown, Manhattan)とクイーンズにあるディープな中華街フラッシング(Flushing, Queens)を擁するニューヨークには、幸いなことにレベルの高いおいしい小籠包を提供してくれるお店がたくさんあります。

そこで、今回ニューヨークで小籠包がおいしいと評判の5店をリストアップ。筆者が実際に食べ比べ、小籠包の特長や味、お値段、その他のメニュー、サービスの各項目を採点し決定したおすすめランキングを紹介します。

本記事を読めば、ニューヨークでお気に入りの小籠包のお店がきっと見つかります!

値段は、2022年から2023年にかけて、筆者が実際訪問した際の値段を記載しています。インフレの影響等で変更になっている可能性がありますのでご注意ください。

1位:鹿鳴春(ジョーズシャンハイ / Joe’s Shanghai )

まずはニューヨーク小籠包2強の一角、ジョーズシャンハイは外せません。ガイドブック等にも掲載されているので、ご存じの方も多いでしょう。

味も折り紙付きで、筆者もいろいろ食べ比べた結果、ニューヨークで一番おすすめの小籠包です。ただ有名店であるがゆえ、長い待ち時間を覚悟しなくてはなりません。土日のピーク時は1時間程度待つことも普通です。

それでも、なぜそこまで人を引きつけるのか?以下で分析したいと思います。

※採点について:「小籠包の実力」は10点満点、「値段」「その他の料理」「サービス」の項目は5点満点で採点しました(合計25点満点

小籠包の実力(10点)
筆者がNYCで一番好きな小籠包です。最大の理由は皮に包まれているスープの量がた〜っぷり、熱々であること!せいろから小籠包を持ち上げるとスライムみたいにプルプル揺れます。薄皮が破れてスープがこぼれそうになる、その繊細な感じがたまりません。スープの味は単調ではなく、ネギかニンニクか、ほんのり香味が効いており、飲むと幸せな気分になります。皮が薄めなので、お腹が膨れません。皮のもっちりとした食感、スープの味と量、すべてが計算され尽くした他の追随を許さない小籠包です。

値段(5点)
豚肉小籠包(Pork Meat Soup Dumplings [8個] )$11.95
8個入りでこのお値段はかなりお得。1個あたりの単価が本記事で紹介するお店の中で1番安く、コスパでも他店をリードしています。

その他の料理(4.5点)
小籠包以外で筆者がこれまで注文した料理は、たいてい満足できるおいしさでした。小籠包とよく一緒に注文するメニューを紹介します。(メニューはこちら

シャンハイ粗炒面(Shanghai Sauteed Flat Noodle)うどんのような太麺をお肉と野菜とともに炒めた上海版焼きうどん。少し焦がしたような香ばしいスモーキーフレーバーが他店にはない特徴でいつも注文します!麺の硬さや味付けも筆者好み。量が多いのも嬉しく、食べきれなかった分はお持ち帰りし、翌日のランチとして2度楽しみます。

カニ小籠包(Crab Meat w. Pork Meat Soup Dumpling [8個] )9年前、まだ店舗が現在の場所に移転する前に初めて食べた時は衝撃でした。天にも昇る至福のおいしさだったことを覚えています。ただ直近2年前に食べた際はそこまでの感動はなかったのが残念。それでもお手頃な値段で、香り高いカニの風味が効いた小籠包を楽しめます。メインの豚肉小籠包に加え、もう一品点心を頼むならこちらがおすすめ。

サービス(3.5点)
繁盛店なので、とにかく回転重視で、スピーディー。スタッフもたくさんいて、注文や料理の提供はいつもスムーズ。ただし食べ終わると会計や退店を急かされている感じがするのが少し残念です。まぁ、待っているお客さんが多いことを考えると仕方ないですよね。

支払い方法は現金のみなのがやや不便です。チップはサービスチャージとして自動加算されます。そして順番待ちのシステムが古典的なのが最大の難点。現地に行って整理券をもらい、ひたすら番号を呼ばれるのを待つしかないのが結構ストレスです。特に冬場など天候が悪い時。オンラインのWait Listを導入してくれるとありがたいなぁと思っています。とういうことでサービスは3.5点と厳しめの採点にしています。

【総評】
合計23点ということで、次に紹介する南翔小籠包に僅差で勝利!小籠包の評価が高くコスパが良いことが勝因です。長い待ち時間と現金支払いのみという不便さがあってもこれほどまでに人気なのは、「最高においしい小籠包がリーズナブルな値段で食べられる」ということに尽きると思います。以下に紹介する4店も決して大きく引けを取らないのですが、迷ったら、まずはジョーズシャンハイの小籠包を試してみるのをおすすめします。
鹿鳴春(ジョーズシャンハイ / Joe’s Shanghai )
住所 46 Bowery, New York, NY 10013
エリア チャイナタウン
最寄り駅 地下鉄: N、Q、R、W「Canal St.」下車 徒歩約10分
地下鉄: J、Z、6「Canal St.」下車 徒歩約7分
地下鉄: B、D「Grand St.」下車 徒歩約7分
電話番号 212-233-8888
ホームページ https://joeshanghairestaurants.com/
補足:ミッドタウン(7 E. 48th St. New York)には創業者の息子がオープンしている「Joe’s Home of Soup Dumplings」があります。小籠包はそれなりにおいしいのですが、お父さんのチャイナタウンのお店に比べると、何かがあと一歩及ばないかなぁと思いました。息子さんのお店は小綺麗でアクセスの良い便利な場所にあるのですが、まずはお父さんのお店Joe’s Shanghaiを試すことをおすすめします。

2位:南翔小籠包(Nan Xiang Xiao Long Bao)

ジョーズシャンハイと双璧をなす有名店、南翔小籠包。このお店を訪れるため何度も地下鉄7番線に乗りフラッシングに行きましたが、2022年夏、なんとマンハッタン(33丁目のコリアタウン)にも支店がオープンしました!すごく嬉しいニュースでした。

他にもイーストビレッジのSt Marks Place、ニュージャージー州やペンシルベニア州にも続々新店をオープンする予定のようで勢いがあります。

2006年、中華系移民向けに、中国北部の江蘇省や浙江省の料理を提供するレストランとしてフラッシングにオープン。やがて人気は広がり、2009年〜2017年の9年連続でミシュランガイドの「Recommended」にも選出されるなど、今では人種を問わずニューヨーカーから愛されるお店になっています。

筆者の経験ではフラッシング店では平均20分くらい待つのが通常で、運が良いと待ち時間なく入れます。マンハッタン店は5回程度訪れていますが、待ち時間のない日もあれば30分程度待った日もありました。

では、なぜこれほどまでに人気があるか、筆者の採点とともに分析したいと思います。

小籠包の実力(9点)
トンガリ型の形が特徴的。小籠包の皮は、他店と比べるとほんの少し厚めで1個でも十分食べ応えがあります。皮の食感は、もっちり柔らかく、スープをしっかり支えてくれるので、わりと安心してせいろから取り出せます。スープの量は、たっぷりで熱々。お肉のうまみと甘味がよく出ている、ジューシーなスープです。十分満足できるおいしさですが、筆者は僅差でジョーズの薄い皮の小籠包が好みです。とういうことで4.5点評価にしました。

値段(3.5点)
南翔小籠包(Nan Xiang Soup Dumplings [6個] )$11 (コリアンタウン店、店舗により異なる)
本記事で紹介した5店の小籠包の中で、1個当たりの単価が最も割高です。マンハッタンのど真ん中、観光客も多い34丁目付近というロケーションによるところも大きいと思いますが、値段については低めの採点となりました。

その他の料理(4.5点)
定番料理に加えて、中国北方テイストの料理が多いのが特徴です。(メニューはこちら)冷菜はお酒のつまみになりそうなメニューがたくさん(笑)。筆者の口に合うものが多いので高めの評価です。

いつも注文するのがセロリと板豆腐の前菜(Savory Pressed Tofu w. Chinese Celery)です。この中国の板豆腐は、強いうまみと歯応えがあってとても美味しく、セロリの独特の香りとも相性が良いので、どんどん箸が進みます。

麺類はたいてい以下の2つからチョイスします。
シャンハイ焼きうどん(Shanghai Fried Udon)。麺は結構歯応えのある硬めの食感で、オイスターソースが効いています。

あと辛いものが好きな方には、牛肉と唐辛子の汁なし麺(Noodle w. Beef Shredded Pepper [No soup])がおすすめ。素麺のような細麺の上に、刻んだ牛肉と青唐辛子をソースで和えたものが乗っています。青唐辛子は結構辛いので、少しずつ混ぜながら食べると安心です。

南翔小籠包の良いところは、6種類の小籠包が一度に試せる六彩小籠包(Lucky Six Soup Dumplings)があるところ。少人数だけど色々な小籠包を食べたい方はこちらを試してみてはいかがでしょうか。

(出所:https://nanxiangxiaolongbao.com/top-en/#images-3)

サービス(5点)
人気店でいつも混み合っていますが、サーバーには無駄な動きがなく、いつも適切なタイミングで注文を聞いてくれ、会計もスムーズです。急かされることもなく、サービスに関してネガティブな印象を持ったことは一度もないです。コリアタウンのお店はテーブルの間隔もゆったりしていて、居心地の良い空間です。

満席の場合、店頭にあるバーコードからWait Listに登録できます。これがかなり助かります。自分が順番待ちリストの何番目か常にアップデートされるので、お店をいったん離れる時も、いつ頃戻れば良いかわかるのがありがたい。クレジットカード支払いも問題なくできます。

【総評】
総合点では22点と僅差でジョーズシャンハイに次ぐ2位です。小籠包のおいしさとコスパでジューズシャンハイが1位となりましたが、サービス面と利用のしやすさについては南翔に軍配が上がります。マンハッタンにはコリアタウンに続きイーストビレッジにも新店ができるとのことで、さらにアクセスしやすくなりそうです。総合的に実力が高く、ロケーションも利用しやすい場所にあるので、チャイナタウン以外で小籠包を食べるなら南翔が一番のおすすめです。

(コリアタウン店の様子。通りから小籠包の調理風景が見えます)

南翔小籠包(Nan Xiang Xiao Long Bao)
住所 24 W 33rd St, New York, NY 10001
エリア コリアタウン
最寄り駅 地下鉄: B、D、F、M、N、Q、R、W「34 St-Herald Sq」下車 徒歩約4分
地下鉄: 1、2、3「34 St-Penn Station」下車 徒歩約6分
電話番号 212-970-3888(コリアタウン店)
ホームページ https://nanxiangxiaolongbao.com/
その他 クイーンズのフラッシング(39-16 Prince Street #104, Flushing, NY 11354)が本店。

3位:上海21(Shanghai 21)

  こちらはチャイナタウンの中でもディープな通り、Mottストリートにある、隠れた小籠包名店です。前述の2店よりも知名度では劣りますが、それでも日曜日の遅めのランチ時間帯に訪問した際は45分待ち、平日のランチ時間帯でも30分待ちでした。

小籠包の実力(10点)
上海21の小籠包の皮は極限に薄く、中のスープが透けて見えます!(下の写真参照)そして今にもスープが飛び出しそうな、スライムみたいなプルプルした雫状の外観。トングで持ち上げる時は最新の注意が必要です。スープには肉のうまみと甘味がしっかり染み出しており、たっぷり熱々で筆者的にはほぼ満点の小籠包です。ひとつだけ残念だったのが、せいろにフタがついていないこと。すぐに冷めてしまう気がして、急いで食べました。

値段(4点)
豚肉小籠包(Soup Dumplings w. Pork [6個] )$9.50 
本記事では1個当たりの単価が2番目に割高ですが、マンハッタンで$10未満の価格設定には感謝です。小籠包のおいしさが高めの価格設定をカバーできていると思います。

その他の料理(2.5点)
上海風炒め麺(Shanghai Style Lo Mein w. Pork)四川風麻婆豆腐かけご飯(Bean Curd Szechuan Style Over Rice)を注文しましたが、どちらも味がいまひとつでした。 (メニューはこちらから)

上海風炒め麺に関しては、筆者はもう少ししっかり炒めた香ばしさのあるタイプが好きなのですが、ソースの量が多く、べっとりした食感だったのが残念でした。麺もコシがないうどんという感じで、もう少し歯応えがあると良いなと思いました。

麻婆豆腐は、豆豉醤(トーチジャン)による味の深みと花椒(ホアジャン)の辛さが全く感じられず大きく期待外れのメニューでした。やはり麻婆豆腐は四川料理専門店で頼むのがベターなのかもしれません。

たまたま注文したものがハズレだった可能性がありますが、辛口採点となりました。ただし量は多かったです。

サービス(3.5点)
お店は中規模で清潔。ボックス席もあり、ゆったりと食事を楽しむことができます。ただ客の回転が重なるとサーバーが不足しているのか、注文や会計で少し待ちました。順番待ちは店員さんに名前を伝えて、呼ばれるのを待つ古典的システム。クレジットカードは$20ドル以上の会計から使用可なので、注意が必要です。また夜の営業時間は8:30pmまでと比較的早く閉まります。

【総評】総合点は20点。トップ2の2店とは少し差が付きましが、小籠包は間違いなくトップレベル!残念だったのが、その他のメニューのクオリティとサービスにむらがあったこと。それでも、小籠包目当てにもう一度リピートしたいと思えるお店です。その一番の理由はスープの量がたっぷりであること。次はカニ小籠包も試してみたいと思います。
上海21(Shanghai 21)
住所 21 Mott St, New York NY, 10013
エリア チャイナタウン
最寄り駅 地下鉄: 4, 5, 6「Brooklyn Bridge – City Hall」下車 徒歩約8分
地下鉄: J, Z, 4, 6「Canal St.」下車 徒歩約7分
地下鉄: B, D「Grand St.」下車 徒歩約11分
電話番号 212-766-6311
ホームページ https://shanghai21togo.com/

4位タイ:粥麺軒(Noodle Village)

3位にランクインした上海21の目と鼻の先。チャイナタウンのMottストリートにあります。店名のとおり、麺やお粥、点心がメニューの主役。お店は観光客も多いですが、ローカルの方と見受けられる人も多く、中国語が飛び交い、さながら中国にいるような気分に。

小籠包の実力(7.5点)
せいろを開けると光り輝く小籠包が目に飛び込んできます。見た目から想像できるように、薄皮の食感はツルっとしていて、1〜3位の小籠包の皮が持つ「もっちり感」はありません。ワンタンの皮に近いように感じました。これはこれで個性があって良し。

一番印象的だったのが、皮に包まれたスープからほんのり、ごま油のような香ばしい香りがすること。そしてスープがとても甘くおいしい!あと1歩だったのがスープの量。ジョーズと比べると半分くらいの量に感じました。これが減点ポイントです。

値段(4点)
上湯小籠包(Steam Shanghai Pork Soup Dumplings [6個])$9.25
本記事掲載の5店では、1個あたりの単価がちょうど真ん中。マンハッタンで$10を下回るので、合格としましょう。

その他の料理(4点)
他の4店とは違って、麺、粥、点心がメニューの主役です。特に麺の種類は豊富で、具材(牛、豚、小籠包、ワンタン、シーフードなど)や調理方法(炒める、スープ有り、スープなし)の組み合わせが多数あります。麺類1杯10〜15ドル前後なのでランチに人気なのも納得です。(メニュー全体はこちら

筆者は今回、シーフードをメインの具材にフライパンで炒めた麺が食べたいと店員さんに相談したら、以下のようなお料理が出てきました。Pan Fried Seafood Ramenだと思います 。

無造作に海苔とカニカマが添えられた大胆な盛り付けにやや不安になったものの、食べてみるとびっくり。日本の焼きそばを感じさせるソースで筆者の口に合う!あと卵がいい仕事しています!ともすれば単調になりがちな炒め麺に味と食感の変化を加えています。シーフードもたくさん入っていて、意外に「当たり」メニューでした。

メニューには普段なじみのないお料理が多いので注文に少し手間取るかも知れませんが、店員さんと話ながらこれまで食べたことのないお料理を試す楽しみがあります。次はShrimp & Pork Wonton麺を頼んでみたいと思います。

サービス(4点)
平日の昼間で常時満席近い混み具合でしたが、回転は速く、すぐに席に着くことができました。店員さんのサービスに無駄はなく、かと言って追い立てられるような圧迫感もなかったです。クレジットカードでの支払いも可能ですが、3.95%の手数料が上乗せされるのでご注意下さい。

【総評】
次に紹介するThe Baoと同点の19.5点ということで4位タイでした。光沢あるツルっとした薄皮に包まれた小籠包は十分においしいものの、スープの量であと1歩。こちらは小籠包が突出しているというより、他のお料理(特に麺類)と共に小籠包を楽しめる中華料理屋さんです。ジョーズや上海21と近いので、この2店の待ち時間が途方もなく長い場合のバックアップとしても利用できるかもしれません。
粥麺軒(Noodle Village)
住所 13 Mott St, New York, NY 10013
エリア チャイナタウン
最寄り駅 地下鉄: J、6「Canal St」下車 徒歩約8分
地下鉄: B、D「Grand St.」下車 徒歩約12分
地下鉄: R、W 「City Hall」下車 徒歩約14分
電話番号 212-233-0788
ホームページ http://nynoodlevillage.com/

4位タイ:ザ・バオ(The Bao)

フラッシングにある功夫小籠包のオーナーが、アジア系レストランの多いイーストビレッジのSt Marks Placeに出店したお店。客層も学生風の若者が多く、暗めの照明で内装もこじゃれています。本記事で紹介した他4店と比べ、落ち着いた雰囲気でゆっくり過ごせるのが大きな利点。

小籠包の実力(7点)
まずツヤツヤした見た目が印象的です。ヒダがたくさんある包み方のおかげで、華やかでまるで宝石のような外観に仕上がっています。サイズは小ぶりでスープによる膨らみもそれほどありません。実際食べてみると、こちらもジョーズに比べるとスープの量が半分くらいで、少し物足りない感じです。スープ自体の味はとてもおいしく、スープの量以外は合格点です。

値段(4.5点)
功夫小籠包(Kung Fu Xiao Long Bao [6個])$9.00
かなり良心的な値段設定です。マンハッタンのど真ん中、かつ多くの人で賑わうロケーションであることを考慮すると、$9ジャストは嬉しい。

その他の料理(4点)
飲茶、前菜、主菜、麺・飯物、香鍋とバランスの良いメニュー構成です。中華でおなじみのメニューが多数含まれており、誰と一緒に行っても注文に困ることはないと思います。味も良かったので4点評価にしました。(メニューはこちら

シャンハイ焼うどん(Shanghai Pan Fried Noodles)濃すぎず、薄すぎずちょうど良い味付けで、麺のコシもあっておいしかったです。提供された時に少し冷めていたのが、ややマイナス。

麻婆豆腐(Mapo Tofu)も注文しました。赤唐辛子で辛味を効かせたタイプで、口に入れた途端ピリッと辛さを感じますが、それも一瞬。粒のまま入っている豆豉醤(トーチジャン)が、後からうまみを運んできてくれます。にんにくや他のスパイスも効いていて複雑な味わい。なかなかクセになる味でおいしかったです。

サービス(4点)
こちらも予約は8名以上から。基本的に行ってみないと混雑具合が分からないのがたまにキズ。筆者は雨の強い土曜日の夜7時くらいに訪問し、待たずに入店できました。店員さんはつかず離れずのサバサバしたサービススタイルで特に不満はありませんでした。カード払い可。

【総評】
各項目で安定した得点を獲得し、総合ポイントは19.5点。イーストビレッジの中心にありながら、良心的な値段で小籠包を提供。バランスの良くおなじみの中華メニューを備える使い勝手の良いお店。それだけを目当てに訪れるほど小籠包自体にインパクトは感じませんでしたが、雰囲気が良く、落ち着いてお料理をいただけるお店です
ザ・バオ(The Bao)
住所 13 St Marks Pl, New York, NY 10003
エリア イーストビレッジ
最寄り駅 地下鉄: 6「Astor Pl」下車 徒歩約3分
地下鉄: R、W「8 St-NYU」下車 徒歩約5分
地下鉄: F「2 Av」下車 徒歩約10分
電話番号 212-388-9238
ホームページ https://www.thebaony.com/

まとめ

本記事で紹介した5店について、以下に筆者の採点を一覧にしました。

おすすめ度 小籠包の実力
(10点中)
値段
(5点満点)
その他の
料理

(5点満点)
サービス
(5点満点)
合計
(25点満点)
1 鹿鳴春(ジョーズシャンハイ / Joe’s Shanghai ) 10 5 4.5 3.5 23
2 南翔小籠包(Nan Xiang Xiao Long Bao) 9 3.5 4.5 5 22
3 上海21(Shanghai 21) 10 4 2.5 3.5 20
4 粥麺軒(Noodle Village) 7.5 4 4 4 19.5
4 ザ・バオ(The Bao) 7 4.5 4 4 19.5

筆者の採点でも「ジョーズ」と「南翔」の2店が頭ひとつリードしており、ニューヨークでおいしい小籠包を食べるならまずはこの2店を試してみることを強くおすすめします。3〜4位は僅差ですが、とにかく小籠包を極めるなら「上海21」小籠包+個性溢れる麺なら「粥麺軒」小籠包+立地&雰囲気重視なら「The Bao」という使い分けができると思います。

本記事に掲載したお店以外にもニューヨークには小籠包がおいしいと評判のお店が無数にあり、あらためてニューヨークの食文化の奥深さを感じました。上海発祥の料理ではありますが、もはやニューヨークで食べるべきローカルフードと言っても過言ではない小籠包。住民の方にとっても、観光で訪れる方にとっても、この記事がニューヨークでお気に入りの小籠包を見つけるお手伝いができれば幸いです。
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