本ブログを立ち上げてから、筆者Skyが使用しているコーヒー用品の紹介記事や、地元ニューヨークのロースターからおすすめコーヒー豆を紹介する「ニューヨーク コーヒー豆探訪」シリーズを執筆してきました。
本記事ではコーヒーにこだわりを持つ筆者が、自宅で挽いたコーヒー豆で美味しいハンドドリップコーヒーを入れる方法についてご紹介したいと思います。
「豆から挽くなんて、なんだか複雑で面倒くさそう。」
そう思われた読者の方、ご安心ください。Sky流ハンドドリップコーヒーは、簡単、シンプル、後片付けが楽がモットー。本記事を見れば、朝の忙しい時間でも、余計な家事を増やさず、極上のコーヒーを楽しむことができるようになります。
読者の皆様が、おうちでハンドドリップコーヒーを楽しむお手伝いができれば幸いです。
1. 用意するもの
コーヒー用品も簡単、シンプル、後片付けが楽を意識して選んでいます。最低限、以下のものを揃えればおうちで本格的なドリップコーヒーを淹れることができます。
Skyが使用しているコーヒー用品については、リンクをクリックするとAmazonで参照することができます。
②お気に入りのコーヒー豆 ※ (筆者の「ニューヨーク コーヒー豆探訪」の記事はこちら)
③お湯を沸かすケトル
④ドリッパー
⑤タイマー付きはかり(あればベター)
⑥ペーパーフィルター
⑦マグカップ(読者はEmber Mugを愛用)
※自宅にコーヒーミルがない場合はコーヒー豆ショップで豆を挽いてもらうか、予め挽いてある(Ground)豆を買えばOK。
Skyの使用しているおすすめコーヒー用品についての過去記事は以下からご覧ください。
2. ハンドドリップコーヒーの淹れ方
ステップ2 豆を挽く
ステップ3 豆をドリッパーにセット
ステップ4 お湯を注ぐ
ステップ5 完成!
ステップ1 お湯を沸かす
ケトルにお水を入れ、お湯を沸かします。昔はミネラルウェーターを使っていましたが、最近は、節約、省資源(手抜きとも言いますね)の水道水です。こだわりある方はBritaなどの浄水器で濾過したお水や、ボトル入りウォーターを利用するともっと美味しいコーヒーになります。
一般的には軟水〜中硬水がコーヒーの抽出に向いていると言われています。ニューヨークの水道水は中程度の硬水で、日本の水道水は軟水に区分されます。
アメリカで硬水の地域にお住みで、軟水をを使用したい方は、精製水(Purified Water)か、天然水であれば「 Poland Spring」「 Crystar Geyser」などのボトル入りウォーターを買うとようでしょう。
筆者愛用の電気ケトルには温度調節機能があるので、ボタン一つで勝手に適温のお湯を沸かしてくれます。(時短ポイント①)一般的にドリップコーヒに最適な温度は80℃〜95℃で、温度と抽出されるコーヒーの味わいには以下の関係性があります。
高い (90〜95℃) |
苦味が抽出されやすい | ・ワイルドで苦味のあるコーヒーが好きな方向け ・浅煎りの豆に少しパンチを加えたい時にも |
低い (80〜90℃) |
酸味が抽出されやすい | ・酸味を感じられるフルーティーなコーヒーが好きな方向け ・深煎りの豆の苦味を抑えたい時にも |
コーヒー豆の焙煎具合、各自の味わいの好みで湯温を設定します。筆者は最近、酸味やフルーティーな味わいを求めて86-88℃前後に設定することが多いです。
ステップ2 豆を挽く
お湯を沸かしている間に、豆を挽きます。筆者はいつも自分が飲む1杯分だけの豆を挽きます。
コーヒ豆の分量について一般的には、「水16に対しコーヒー豆1」の割合が最適と言われています。マグカップの容量を把握して、常に必要な豆の量はいつも同じにしています。(時短ポイント②)
マグカップに注ぐコーヒーの容量(ml)÷ 16 = 必要なコーヒー豆の量(g)
筆者愛用のEmberマグは約320mlのコーヒーを注げるので、320 ÷ 16 で、20gのコーヒー豆が必要になる計算です。自宅のコーヒーミルは電動ボタン一つでコーヒー豆を挽いてくれ(時短ポイント ③)、8秒〜10秒グラインドするとちょうど良い分量になります。
自宅にコーヒーミルを持っている人は粒度(豆をひく荒さ)を調節することによって、コーヒーの味の変化を楽しむこともできます。
粒度の違いによる味の変化
コーヒーの味への影響 | |
粗く挽く | 薄く、軽くなる |
細かく挽く | 濃く、苦くなる |
筆者はたいていグラインダーの「DRIP」に目盛りを合わせています。
ステップ3 挽いた豆をドリッパーにセット
ドリッパーにペーパーフィルターをセットする際はフィルターの継ぎ目を折ります。そうすることでフィルターがドリッパーによくフィットします。
筆者は直接マグカップの上にドリッパーをセットします。もちろん2杯以上コーヒーを入れる場合は、サーバーが必要になりますが、1杯分ならこれで問題はありません。これで後片付けが一つ減ります。(時短ポイント④)
次に、はかりにドリッパーをセットし、重さをリセットして0gにしてから、先ほど挽いた豆を20gになるように入れていきます。前述のとおり、コーヒー豆の分量は各自どれだけコーヒーを作るかにより変わります。
(マグとドリッパーをはかりに乗せたら、重さを0gにリセット)
コーヒー豆をドリッパーにセットする前に、ドリッパーやマグを温める、またフィルターの紙の味を除去するためにお湯をかけることも筆者は割愛しています。Harioの白のフィルターからそれほど紙の味を感じることはありませんし、ドリッパーはプラスティック、Umber Mugは保温効果があるため、お湯が冷めてしまう心配がそれほどないためです。(時短ポイント⑤)
(必要分のコーヒー豆20g分入りました。)
必要分のコーヒー豆をドリッパーに入れたらドリッパーの下部を持って左右に振ったり、テーブルにコンコンとして、コーヒー豆が均一になるようにならします。
(左右に振ってコーヒーの粉を均一に)
ステップ4 お湯を注ぐ
再度マグカップとドリッパーをはかりの上に置いて、重さをリセットして0gにします。そうすることで、注ぎ入れたお湯の量が確認できるようになります。
まず「蒸らし」の工程を行うことが重要です。はかりについているタイマーをスタート。コーヒー豆の中心から、全体にお湯が行き渡るようにお湯をかけて(全体の湯量の20%程度が目安、筆者の場合は60ml=60gほどのお湯)、一旦放置します。この工程を蒸らしと言い、蒸らす時間についても諸説ありますが、筆者は30秒ほど待機します。
(蒸らしの工程。お湯の総量の20%程度を、コーヒーの粉全体にお湯がかかるように注ぎ入れ、30秒ほど待機)
30秒経過したら、再びお湯を注ぎ入れていきます。お湯の注ぎ方にも諸説あります。(内側から「の」の字を書きながらetc。)
筆者は苦味の少なく、クリアな味わいが好きなので、お湯がなるべく滞留せずにスッとマグカップに落ちるように、ドリッパーの中心に向けてケトルのお湯を注ぎ(赤矢印)ドリッパーの穴への水流を確保しつつ、時々「の」の字を描いて(黄矢印)、フィルターに吸着しているコーヒーの粉を洗い流すように注ぎ入れています。このあたりは正解はないと思うので、各自で研究してみてください。
そしてはかりを見て320g=320ml(各自のマグカップにより異なる) になったらお湯を注ぐのを止めて、全てのお湯が落ち切るまで待ちます。蒸らしも入れて3分くらいで抽出するのが、自分好みのコーヒーを淹れる目安時間です。
正直そこまでこだわっていられない忙しい朝は、あまり気にしません(笑)。
ペーパーフィルターを使用することで、使用後はフィルターごとゴミ箱へ。後片付けも簡単です。
ステップ5 完成!
出来上がり。美味しいコーヒーで素敵な1日をスタートします。Ember Mugならコーヒーが冷めるのを防ぐことが出来き、最後の1滴まで美味しく飲めます。
まとめ
いかがでしたでしょうか。それほど複雑な作業は必要ないことがお分かりいただけたと思います。
Sky流のドリップコーヒーは、道具に少しお金をかけ、道具の機能を活用しながら、工程を単純化して、ミニマル・シンプルに美味しいドリップコーヒーを淹れることを目指しています。
もちろん、それぞれのステップでさらにこだわるポイントについて「Tips」を挿入しておきましたので、読者の皆様の生活スタイルに合わせて、おうちでドリップコーヒーを楽しんでいただけたら幸いです。