「今月のコーヒー豆」のコーナーでは、ニューヨーク在住日本人ブロガーのSky(筆者)が、ニューヨークにあるロースターを中心に、毎月気になるコーヒー豆をピックアップ。ロースターの紹介とともに、実際にそれらの豆を購入し、自宅でドリップコーヒーを淹れて、味についての感想をお届けしていきます。
今月はGregorys Coffeeの「GREGS HOUSE Everyday Blend」を紹介します。
Gregorys Coffeeの紹介(HP参照)
2006年、ニューヨーク・マンハッタンで創業。現在は、マンハッタンを中心に、ワシントンD.C.の5店舗を含め、計36店舗を展開しています。(2022年2月現在)
創業者であり現CEOのGregory Zamfotis氏は、若い頃から父親のビジネスを手伝っていましたが、しだいに食品の分野で自分自身のビジネスを立ち上げたいと夢見るようになります。
父親から学んだ経営哲学をコーヒーと合体させ、2006年Gregorys Coffeeブランドを立ち上げます。それほど時間が経たないうちに、彼と父親はチーム一丸となり店舗を拡大していきますが、店舗拡大による品質低下を避けるために、あらゆる分野で日々の改善に懸命に努めているとのこと。
Gregoryファミリーは世界的に冠たるコーヒー豆の輸出入業者にも通じており、この業者を通じて常にベストな豆を選択、それぞれの豆に最適なプロファイルを開発しています。4日に1度、ロングアイランドシティー(ニューヨーク・クイーンズ)にある施設でコーヒー豆を焙煎し、新鮮で品質の高いコーヒーを確実に届けることを目指しています。
コーヒーだけでなく、ペーストリー(パン菓子類)にもこだわっています。社内で登録された栄養士により考案されたメニューは、毎朝ベーカリーチームがいちから手作りで焼き上げています。定番メニューの他にも、常に革新的な商品の提案をすること、最先端の健康を意識した商品を取り入れることにもプライドを持って取り組んでいます。(筆者がお店を訪ねた時にも、美味しそうなペーストリーが並んでいました。)
Gregorysのマニュフェストを要約すると、
それは、
あなたは、Gregorysの一員であり、
あなたは、Gregular(※グレギュラー・造語)である。
つまり私たちの家族である。
そんな強いファミリースピリットをもとに営業しているGregorys Coffeeの定番ブレンド「GREGS HOUSE Everyday Blend」を今月のコーヒー豆として選びました。
GREGS HOUSE Everyday Blend
Gregorys Coffeeの定番ブレンド。甘さとバランスに優れたブレンドを探求すべく、ウォッシュドおよびナチュラルプロセスを経たブラジル豆から重厚感あるボディとチョコレート風味を引き出し、さらにウォッシュドされたコロンビア豆で華やかさを加えています。そして縁の下の力持ちとしてウォッシュドされたグアテマラ豆をブレンドすることで、コロンビア豆の優しい酸味をよりファンキーで複雑なものにしつつ、ブラジル豆のボディとチョコレート風味を支えています。
風味の特徴としてラベルに記載されているのは「チョコレート」「チェリー」「バニラ」。なんだか心おどるフレーバーですね。
オンラインでも購入することができ、注文があった翌日に焙煎するとHPには記載されています。新鮮な焙煎豆を届けたいという意気込みを感じますね。
(写真: 実際の豆)
コーヒーを飲んだ感想
まずひとくち目に感じたのは「まろやかな甘さ」です。ほんのり口に広がるフレーバーは、ココアやチョコレートを感じさせます。ブラックコーヒーでこれほど甘く感じるコーヒーは初めて飲んだので、おぉっと驚きました。
ブレンドの説明にもあるように、甘さと酸味のバランスが絶妙で、苦味はほとんど感じません。浅めの焙煎だと思うので、強くて濃いコーヒーがあまり得意でない方に向いていると思います。名前の通り毎日飲んでも飽きがこないブレンドです。優しい気持ちになるブレンドとでも言いましょうか。
もしかすると午後の眠たい時間など、少しパンチのあるコーヒーが欲しい時には物足りないかもしれませんが、甘さと絶妙なバランスで独自の個性を光らせる、他にはないファンキーなブレンドだと思います。
読んでいただきありがとうございます。次回8月のコーヒー豆をお楽しみに!
コメント
[…] er’s社のチョコレート」「カラメル」「メープルシロップ」。先月の2021年7月のコーヒー豆で取り上げたGregorys CoffeeのGregs Everyday’s Blendのように、甘みのあるブレンドの予感です。 […]